地域を支える生産者

2025年3月 キャベツ生産者

安定的に生産したい

キャベツ生産者 前川 昌視(まさちか)さん(66)

プロフィール

約3.6haで「味春」「若女将」など4種類を栽培し、JAやJAみえなかの子会社べジマルファクトリー㈱などへ年間約162トン出荷している。酪農をしていたが現在は野菜栽培に力を入れている。休日はキャンプ、釣りなどアウトドアを楽しんでいる。

酪農から野菜栽培へ

 約12年前に酪農から和牛の繁殖に力を入れようと変更。その時農地に余裕ができ、牧草を育てていた土地を何か活用できないかと考えた時に、近所の方に勧められて栽培を始めました。最初は右も左もわからない状態からスタート。生産者に直接聞いたり、JAの栽培研修会に参加したりして勉強しました。

適期防除の基本を大事に

 基本の栽培方法を守るのは大事だと思っているので、JAの営農指導員の指導どおりの栽培を心がけています。しかし、最近は異常気象の影響で、夏場の苗管理の時は暑く雨がスコール並み。病害虫の発生も以前より増えてきました。圃場を1日2回程度回ることで、病気にかからないように適期防除に努めています。反対に秋冬の定殖後は雨が降らずに畑全体に水が保水されないのでうまく育たないことが悩みです。今年も年末から雨が降らない時期が続いているので、例年より出荷が遅れ気味ですが、今後の管理をしっかりとしていきたいと思います。

安定した出荷を目指したい

 

 生産していて嬉しいのは、巻きが綺麗で中身も詰まったキャベツが生産できた時です。また、農業者同士のコミュニティができているので、栽培に関する悩み事があれば相談できることがいいと感じています。1人で栽培しているのでゆくゆくは作業の効率化ができたらと考えています。現在は、追肥や防除をする前に生育を良くするため、畝間の土を浅く耕す中耕という作業を行っていますが、この作業が1人では大変なので機械化したいです。キャベツは市場単価が高値傾向の一方で、天候の影響で小玉傾向、出荷量に影響が出ていますが、安定的な生産を続けていきたいです。

 

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