地域を支える生産者

2021年11月 ブロッコリー生産者

ブロッコリー栽培で地域農業を盛り上げたい

ブロッコリー生産者
稲垣 進 さん(70歳)

プロフィール

ブロッコリー部会の部会長を務める。現在、40aの面積で「おはよう」と「ともえ」を栽培。時間がある時には近くの山やお店までドライブするのが楽しみ。

経験を活かして

 退職をきっかけに専業農家になって13年目。もともと農業関係の仕事に携わっており、その時の知識をもとに農作業を行っています。仕事では指導する立場でしたが、自分が本格的に実践する立場に変わったことが新鮮でした。
 ブロッコリー栽培を始めたのは、1箱あたりの重さが他の農産物より比較的軽いことや三重県下で生産量が多く、私の住む地区でも栽培が盛んだったからです。私も栽培をすることで地域農業の活性化に貢献できていれば嬉しいです。

天候に左右されながらも管理を徹底

 こだわっているのは鶏ふんを使用した堆肥で栽培を行っていることです。有機肥料を使うことでゆっくりと養分を吸収し、味の良いブロッコリーになっています。
 今年は8月の定植時に雨が多く降るなど天候が安定せず、植えるタイミングが難しかったです。やはり農業は天候に左右されることが多く、生長に違いが出たり病害虫が発生したりすることもあります。そのため頻繁に圃場に行って、管理を徹底しています。なかなか思うように進まないときもありますが、収穫の際は喜びがこみ上げてきますね。

試行錯誤しながら省力化も

 中早生種の「おはよう」と晩生種の「ともえ」という時期の異なる2品種を栽培することで、労力を分散し、体への負担を軽減するように工夫しています。また農作業は手作業が多いですが、運搬台や動力噴霧器など一部作業について機械を取り入れることにより省力化に繋げています。
 肥料や資材、市場のニーズに合わせさまざまな品種を試しています。初めて取り組むことは不安なこともありますが、何事もチャレンジすることがよりよい栽培に繋がっていくと思っています。これからも試行錯誤を続けていきたいです。

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