地域を支える生産者

2024年3月 キャベツ生産者

安定した栽培をこれからも

キャベツ生産者
中西 明さん(53歳)

プロフィール

約2haで秋冬キャベツは「夢いぶき」「彩音」など、春キャベツ「味春」「輝岬」などを約10種類栽培。主に共選出荷をしている。休日はハイボールを飲むことや、友人たちと飲みに行くことが楽しみ。収穫時期が終わるとすぐに今年度の反省点や良かったことや反省点などを踏まえ次年度の栽培計画を考えている。

とりあえずやってみようの精神で

私がキャベツ農家を始めたのは6年前。それまでは20代から20年間、県外でスーパーマーケットや飲食店で働いていました。その頃は農業をする気はなかったのですが、40代になって将来のことを考えた時に、農業をしている親が高齢になってきたということもあり、地元へ帰って就農することを決意。とりあえず親の田畑と農業機械があるので、やってみようのチャレンジ精神で始めました。現在は父親と一緒に栽培しています。

タイミングをしっかりと見る

近年肥料の値段が高騰しているので、他の農家さんからは元肥、追肥の量を減らすという方法もありますが、私はこだわりとしてあまり減らしていません。今年度産は夏が暑く雨が少なかったので播種後の管理が大変でした。病害虫による被害をいち早く抑えるために、タイミングをしっかりと見て早い段階から防除をし、被害を抑えました。おかげで腐ることもなく、例年通り出荷量も形も安定しています。

農業をしていて嬉しいこと

栽培していてよかったことは、消費者の方から「美味しい」と言っていただけることです。また、前職の経験を活かして消費者の方からキャベツの美味しい食べ方を聞かれたらすぐに伝えられることも嬉しいです。農業をしていると農家のコミュニティもでき、親から教わる栽培方法以外に他の農家さんからも教わることができるので勉強になります。今の若い人たちは就農する人が少ない傾向にありますが、農業で安定した収入を得ることができれば新規就農者が増えるのではないかなと思います。今後の目標はいい意味での現状維持です。今の品種をこれからも毎年同じ出荷量で栽培し続けたいです。

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