地域を支える生産者

2026年7月 シシトウ生産者

 

シシトウ生産者

シシトウ生産者
栃木 善明さん(76歳)、千代さん(69歳)

プロフィール

3aで「葵(あおい)」を露地栽培し、6月末から8月頃にかけて約175キロをJAへ出荷する。シシトウのほかに水稲、なばな、原木シイタケの栽培にも取り組む。善明さんは仕事終わりのお酒を飲むことや、お孫さんとのふれあいが楽しみ。

山間部の獣害対策で始まった栽培

 松阪市の中山間地域では、サルやイノシシなどによる農作物の獣害被害に悩んでいました。そこで約20年前に、当時のJAの営農担当者が中山間地域の農業課題解決のため、シシトウを振興作物として広めたことがきっかけで栽培を始めました。生産者に対し活発に研修が開かれていたこともあり、栽培方法を指導してもらいました。シシトウはシカによる獣害の懸念はあるものの、サルやイノシシが嫌う作物のため、獣害の被害は比較的少なく抑えられました。

丁寧な栽培を

 栽培の基本としていることは、一般的な肥料に加え、油かすや米ぬかを使って生育を促し、2週間に1回程度追肥をしていることです。シシトウは比較的虫害にも強く、日照りや降雨など天候にあまり左右されないので、作りやすくどこでも栽培できるというメリットがありますが、気をつけていることは、収穫前の害虫による食害や、実の中に虫が入り込んでしまう場合があるため、1本1本丁寧に確認することを心がけて出荷しています。
 シシトウは、獣害対策作物ではあるものの、苗を植えたばかりのころは獣害を防ぐため、支柱をして肥料袋で行燈(あんどん)を作って囲っています。行燈は獣害のほかにも風よけや保温効果が期待できます。また、生長してくると葉が横方向に広がっていくので、生長した高さに合わせながらネットを張って、葉が広がっても倒れないように工夫をしています。

持続可能な栽培を見据えて

 農業は1年2年やって今年は裏年だった、表年だったと一喜一憂せず、長い目で見て栽培を続けていくことが大事だと感じています。近年農業をめぐる情勢が厳しくなっており、資材価格の高騰の懸念もありますが、現状維持して栽培を続けていきます。

※お二人にお話を伺いました。

 

ページTOPへ