地域を支える生産者

2026年5月 茶生産者

父の代からの茶生産を守る

茶生産者
中村 治郎さん(69歳)

プロフィール

約1.8haでやぶきたを栽培。5~6月、10月に年間約3トンをJAを通じて出荷する。茶のほかに水稲、栗栽培を手がけている。地域の子どもの見守り活動をする「ぽかぽか会」のメンバーとして活動している。休日はおうち時間をゆったりと過ごしながらお孫さんの成長を見守るのが楽しみ。

父の代からの茶生産

 父の代では近隣の茶生産者と共同で茶工場(ちゃこうば)運営をしていましたが、60年前に中村製茶として独立しました。令和4年には関西茶品評会で栄えある農林水産大臣賞(1等1席)をいただきました。

かぶせ茶に挑戦

 3年前にJAのTAC担当者から「かぶせ茶」の栽培をしないかと声をかけてもらったのがきっかけです。かぶせ茶は、寒冷紗(かんれいしゃ)で茶園を覆う必要があるため設置と撤去が大変ですが、そこは娘夫婦が手伝ってくれています。また、使用する寒冷紗については、25メートル規格のものを使用していましたが、必ずしも茶園の畝(うね)自体が25メートルではないため、隣の畝への折り返しや撤去の際の巻き取りも大変で苦労していました。しかし同TACから茶園の長さに合わせた寒冷紗に加工するよう提案してもらい、大きな労力の軽減につながりました。かぶせ茶は、市場単価が高いため所得向上にもつながり、取り組んだ甲斐があったと感じています。
 栽培で気をつけていることは防除と摘採(てきさい)のタイミングです。防除は収量に直接影響するので、定期的に茶園を巡回して適期を見極めています。また、摘採は早すぎても遅すぎても美味しいお茶ができないことから、計画的に摘採が進められるよう最大限の注意を払っています。昨夏の干ばつで、今年の一番茶の台木(だいぎ)となる三番茶の生育が悪く収量こそ心配なものの、春先以降は定期的な降雨に恵まれしっかりと肥料も吸い上げてくれたので、良いお茶ができることを期待しています。

持続的な経営を

 栽培して良かったことは、孫が学校で地域特産物の勉強をしているので、お茶の栽培や加工に興味を持ってくれていることです。
 農機や生産資材、燃油等のコストが高くなってきているので、個人経営の厳しさを感じてはいますが、単価の高い付加価値のあるものを栽培して、1人で頑張るのではなく、家族に手伝ってもらいながら体の続く限りは頑張りたいです。

※かぶせ茶=収穫前に寒冷紗で茶園を覆って日光を遮って育てるお茶のこと。

ページTOPへ