地域を支える生産者

2022年10月 イチジク生産者

おいしい三雲のイチジクを届けたい

イチジク生産者
花井 忠和さん(68歳)

プロフィール

JAみえなかいちじく部会に所属し、合計60aの露地で品種「桝井ドーフィン」栽培している。休日は孫や愛犬と遊んだり、たまの贅沢で温泉旅行に出かけるのが楽しみ。

JAからの指導で始まったイチジク栽培

 昭和50年頃、親の代の時に、水稲の転作作物としてJAからイチジク栽培をすすめられたことをきっかけに始めました。40代後半の時に跡を継ぎ、しばらくは仕事と両立しながら栽培していました。圃場のある松阪市曽原町は海沿いということもあり雨が降りやすいため、水に弱いイチジクは天候に左右されてしまうことから、栽培当初はとても難しく感じました。肥料管理についても多すぎても少なすぎてもダメなので、試行錯誤しました。

しっかりと管理をする

 イチジクは株枯れの菌が発生すると、殺菌することが難しく、新しい圃場を探さなければいけません。そうならないように風通しが良くなるよう畝間を広くとることや、必ず規定量の肥料を堆肥することで、病気にかかりにくい圃場づくりをしています。品質の良いイチジクができた時は管理をしっかりと行っているからこそ応えてくれた成果だと感じています。

次世代へ継承するために

 現在イチジク農家は年々減少して後継者不足が課題となっています。所属しているいちじく部会では毎年地元の小学生を対象に栽培過程の説明や、圃場見学、収穫の体験学習をして栽培する大変さ、楽しさなどを伝え興味を持ってもらうきっかけ作りをしています。将来その興味が栽培してみたいという気持ちに変わって、おいしい三雲のイチジクを存続する担い手になってほしいと願っています。
また自宅でジャムやドライフルーツなどのイチジクの加工品の製造販売もしていて、そちらもお客さまから喜んでいただいています。お客さまから頂く「おいしいよ」の言葉を励みに体が続く限り頑張ろうと思います。

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