地域を支える生産者

2023年9月 米生産者

米生産者
竹田 智仁さん(33歳)

プロフィール

にほんぎらいす株式会社の一員。約22haの面積でコシヒカリ、どんとこい、ほしじるし、マンゲツモチなどの品種を栽培し、8割をJAに出荷。他にも麦、大豆、そばなども栽培している。趣味はDIYや野球、ゴルフなど体を動かすこと。

本格的に農業を

 私が農業を始めたのは約2年前。もともと祖父が農業をしていたため、幼いころからよく手伝いをしていました。数年前から祖父に農業を継がないかと言われ、農業の大変さを近くで見てきていたので悩みましたが、私自身農業が好きで「地元の農業をここで止めるわけにはいかない」と強く思い、就農を決意。勤め先を辞め親戚が勤めている、にほんぎらいす株式会社に入社しました。最初の1年は見様見真似だったので、作業をするのに必死の毎日で、大変なことも多かったですが、今ではやりがいを見つけて楽しく栽培しています。

美味しいお米を届けるために

 田植え前は苗がしっかり育ってくれるかすごく不安になりますし、田植え後は水の管理、草刈りなどの圃場の手入れが大変です。しかし、無事に収穫できた時やたくさん収穫できた時はやっぱりうれしいものです。一工程の作業が大掛かりなため、一つひとつの作業が終わった時の達成感も大きいです。圃場によって生長具合が田んぼの環境に大きく違いが出たりするため、一枚一枚をしっかり見るように心がけています。そうすることで早期に違和感に気付いて対策できます。今年は天候も良く、今のところ台風も少ないため生育は順調です。一昨年は台風の影響で多くの苗が倒れてしまったこともあり、今年はあえて水を抜き根を生やして倒れにくくする「中干」(なかぼし)という作業を早く行うなど、早め早めから対策を考えるようにしています。

次世代につなげるために

 一番の想いは「地元の農業を守りたい」ということです。高齢化が進み米の生産者は年々減少傾向にありますが、若い世代の方に是非守っていってほしいです。そのためにも今のままではいけないと思い、農薬を散布するのにドローンを導入したり、田植え機を改造して田植えをしながら水はけのよい溝をつくれるようにするなど、スマート農業を取り入れながら少しでも労働力を減らせるように試行錯誤中です。一粒一粒に愛情を込めて栽培している、にほんぎらいすのお米。美味しいのでぜひ一度食べてみてください。

※7月上旬に撮影しています。

ページTOPへ