プロフィール
小林F.R.Cの一員として220haの農地で2年3作のブロックローテーションで米、麦、大豆の3品目の栽培等に従事している。休日は家族で過ごすほか、バスケットボールや筋トレ、ゲーム、釣りなどあらゆる趣味を楽しんでいる。
元は会社員でしたが、農業にやりがいを感じ、結婚を機に妻の実家である小林F.R.Cに就職する形で就農して5年ほどになります。私の意志を尊重してくれる家族なので、就農してほしいと直接言われたわけではありませんが、とても喜んでくれました。
就農するまで農業のことは全くわからず、トラクターなどの機械の名前も知らなかったのですが、従業員の皆さんに教えてもらい、今では一通りの作業を自分でできるようになりました。作業は慣れてしまえば難しくないのですが、肥料を与える時期に雨が降らず、肥料が浸透しにくくなって生長が遅れたり、逆に刈り取り時期に雨が降ると収量が落ちてしまったりと、天候に左右される点が難しいですね。疑問に思ったらインターネットで調べて、真偽が不明な場合はとりあえずやって確かめてみるなど、体験ベースで知識をアップデートしています。
うちの会社では、代かき、田植え、水管理など、作業によって担当者を分けています。専業性にすることで、効率アップになります。私は担当を持たず、時期毎に忙しいチームに加わって作業しています。うちの会社では作業効率を上げることを大事にしていて、田んぼ1枚の面積も合筆して大きくし、大きな機械を使って作業をスピードアップしています。今年度からは起こした田に直接種もみを播く「乾田直播(かんでんちょくはん)」を一部の田に取り入れ、作業時期をずらすことでできる限り適期に作業し、品質向上に努めています。
うちの会社で持つ畑はすべてトラクターで自走できる範囲だけです。自分たちの目の届く範囲にしているというのは強みだと思っています。地域の方からの委託作業もあり、忙しくはありますが、委託されるのは社長や先代から築かれてきた信頼があるからこそで、委託者から喜んでもらえるとやりがいを感じます。現代で新規就農することは初期投資などを考えると一筋縄ではいきません。そんな中で、こうして昔から地域の信頼を築いているこの会社で就農できたのは幸運だと思いますし、就農して良かったと思っています。農業の未来を守っていくというと大変ですが、とにかく今自分たちが管理する範囲を守っていけるように、今後も効率アップを図りながら、収量増加を目指して頑張っていきたいです。