プロフィール
昨年から農業を開始。1.5aほどの面積でモロヘイヤを栽培しているほか、トマトやキュウリなども栽培しており、直売所にも出荷している。環境にやさしい農法がこだわり。
趣味は川や海で水につかりながらのんびりすること。
農業を初めて今年で2年目です。実家がもともと農家だったわけではありませんが、勤め先が農業法人で、日々、米や麦、大豆などの生産に携わっています。そんな中で、自分でも野菜を作っていきたいと思うようになったのがきっかけです。畑などがないので、行政やJAに相談して土地を借りました。もともとは田んぼだった場所なので、畑にするためにもみ殻を漉き込んだり、水はけをよくするために溝を掘ったりと、すべて手作業で行いました。
栽培する品目についてもJAに相談し、いくつか育てるうちの一つとしてモロヘイヤの栽培に取り組んでいます。
モロヘイヤを育ててみて大変だと思ったのは収穫です。トマトなどは大きさがあるので、収量が少なくてもそれなりに出荷できる量になりますが、モロヘイヤは葉なのでひと袋に詰めるまとまった量が必要になります。それを一箱に20袋入れる必要があるので、収穫する量も当然増えます。一つ一つハサミで切って収穫していますが、けっこうな手間がかかります。また、雨が降った後などは、葉が乾くまで収穫できないので、タイミングも考えないといけません。サラリーマンでもあるのでなかなか思うように作業することもできないのが難しいです。でも作っていると毎日自分が作ったものが食べられるのはとてもいいなと思っています。
栽培では肥料や農薬を使わない農法にこだわっています。コンパニオンプランツ(※)なども取り入れ、植物同士が強く育ってくれるような環境を目指しています。
始めてまだ2年目ではありますが、日々の作業を毎日カレンダーに書いて保存しており、昨年と時期を見比べて参考にしています。でも去年と天候が異なるので全く同じようには参考にできず、まだまだ様子見です。周りにはほかの方の畑もあり、同じ品目を植えていてもその出来栄えの違いに自信を無くしてしまうこともしばしばあります。それでも諦めずに、自分に合った栽培方法と品目を模索していきたいと思っています。まだまだ作業に手がかかり、販売収入が作業量に追いついておらず、時給が生み出せていないと感じています。将来的には自分の作ったもので家族を支えていくことを目標にしているので、今後とも頑張っていきたいです。
※コンパニオンプランツ…植物同士をうまく組み合わせることで、互いに助け合い成長を助ける方法。虫の害を防ぐ植物や栄養を補ってくれる植物などを一緒に植えることで、畑や庭の健康状態が良くなる効果が期待できる。