
プロフィール
今年度から苺部会に加入した新規就農者。かおり野を栽培し、11月下旬ごろからJAに出荷をする予定。現在嬉野支店管内のハウスで約5,000本のイチゴ苗を丹精込めて栽培している。お子さんの剣道の試合を見るのが楽しみ。
もともと夫の祖母の土地を借りて畑仕事をしていたので、農業にも興味がありました。イチゴを栽培するきっかけとなったのは、夫の友人がイチゴ農家で、ハウスに行って手伝いをさせてもらった時に、楽しいなと感じたことからです。
イチゴ栽培を始めようと思った時、課題は山積みでした。まずはハウスの建設。灌水施設(※1)のことも考えながら土地を探すうちに、どこが適しているのか悩みました。そんな中、偶然にもイチゴ農家を引退された方の土地を、営農指導員さんから紹介していただくことができました。その後は夫に手伝ってもらいながらビニールハウスを建て、研修を受けつつ栽培をスタート。品種は収量が比較的安定しているといわれている「かおり野」を選びました。
※1 植物に水分を供給する設備のこと
いざ栽培を始めてみると育苗の段階から苦労の連続でした。風で苗が折れてしまったり、水やりの加減がわからず根腐れを起こしてしまったり・・・。肥料を与えるタイミングがつかめず、花芽が出ないこともありました。そんな時は営農指導員や、他の生産者の方々に相談しながら原因を探り、一つひとつ対処して乗り越えていきました。今年初めて出荷を迎えますが、もしうまく生育せず、収量が少なかった場合には来年度産の課題にして、試行錯誤を繰り返して収量が安定できるように頑張っていこうと思っています。
まず今年の出荷に向けて頑張るというのが一番の目標ですが、近いうちに夫が一緒に栽培してくれる予定なので、ハウスをさらに3棟増やすのと、直売もできたらと考えています。また、私が栽培している姿を見て子どもたちが農業に興味を持ってくれているので、将来は一緒に栽培ができたら嬉しいです。農業は手をかけた分だけ成果が出るので、消費者の皆さんに喜んでもらえるイチゴが出荷できるようにしっかり丹精して栽培していきたいです。
※取材は10月に行いました。